墓じまいの手続きと流れに関するトラブル事例

墓じまいを進める際、スムーズに手続きを終える方もいれば、思わぬトラブルに直面する方もいます。今回は、実際によくある墓じまいのトラブル事例を紹介し、その対策についても考えてみます。
1. 親族間での意見の相違

【事例】 長男が中心となって墓じまいを進めようとしたが、他の兄弟や親戚が反対し、話し合いが難航。結局、合意が得られず手続きを進められなかった。
【対策】 墓じまいは親族全員の合意を得ることが重要です。事前に家族会議を開き、意見を調整しましょう。可能であれば、第三者(葬儀社や専門家)を交えて話し合うのも有効です。
2. お寺から高額な離檀料を請求された

【事例】 墓じまいを決めた家族が、お寺に相談したところ、離檀料として予想以上の金額を請求された。話し合いが難航し、手続きが進まなかった。
【対策】 離檀料に明確な相場はありませんが、一般的には数万円から数十万円程度とされています。事前に相場を調べ、冷静に交渉することが大切です。第三者に相談したり、複数のお寺の事例を参考にすることで、適切な対応ができます。
3. 改葬許可証の取得に時間がかかる

【事例】 墓じまい後の遺骨を別の場所に移そうとしたが、改葬許可証の取得手続きを知らず、必要な書類を揃えるのに時間がかかってしまった。
【対策】 改葬許可証は、市区町村役場で発行してもらいます。事前に必要な書類(埋葬証明書、受け入れ先の証明書など)を確認し、スムーズに申請できるよう準備しておきましょう。
4. 墓石の撤去費用が予想以上に高かった

【事例】 見積もりを取らずに業者に依頼したところ、想定以上の撤去費用を請求されてしまった。
【対策】 墓じまいの費用は業者によって異なります。必ず複数の業者から見積もりを取り、費用の内訳を確認してから契約しましょう。
まとめ
墓じまいは、単にお墓を撤去するだけではなく、親族の同意や寺院との交渉、行政手続きなど、さまざまな準備が必要です。事前の情報収集と適切な準備を行い、トラブルを回避しながら進めることが大切です。
